雨雲さえ止められなくても

水が浸ってきて、くるぶし
冷えていく。
無防備にゆらら、
雨の多い町を
防水加工のないスニーカーで漂う。
傘だけは持っていたけれど
避ける術がない、
蹴りあげる足先。
染みてくる滴を拒めずに
どこへでも進んでいけそうな気がした、
雨雲さえ止められなくても。


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季刊ヘキ https://twitter.com/kikanHEKI
2017/2/4